立ち読み
はじめに
濡れた毛を乾かすことと(ドライ)、毛を整えること(ブロー)の2つの作業があります。
どちらにも言える大切なことは、毛に付着した水分を効率よく取り除くことです。
目的
ドライの目的 乾けばよい水分を毛から取り除く、
ブローの目的 毛を整える、毛の形成
毛に付着した水分を取り除く
ブローでは、毛についている液体の水を2つの方法で取り除きます。.............[中略]
水の体積を小さくする
毛を整える(きれいなブローをする)ために必要なこと
ブローを成功させるために、毛が伸びたり縮んだりする仕組みを理解しましょう。
犬の毛はタンパク質でできており、タンパク質はいくつかのアミノ酸などの結合でできています。
毛の形に関連している毛の内部で構成されている結合の種類には.............[中略]
水素結合
水素を使用した結合のことです。原子には電気陰性度があり、各原子には電子をひっぱる性質がある原子があります。
毛の中のアミノ酸結合の中には水素のHと酸素のOが結びつく.............[中略]
水素結合を利用してきれいなブローをするポイント
多数図解あり
ゴール
道具
やり方
グルーミングで犬の毛を効率よく乾かすためには
① 室内の湿度を下げて温度を上げる(人間も犬も快適と思う程度でよい) タオルなどでできる限り水分を取り除く
② ブロアーで水分を吹き飛ばす
毛並みに沿って風を当てることで、.............[中略]
ケージドライについて
ブロアーである程度の水分を取り除いた後、濡れた犬をケージに入れて、ケージに風を入れることで犬の毛を乾かす手法です。
ケージ内の空気を.............[中略]
上級者向けブローテクニック
犬には毛流があります。犬が動いたときに犬にフィットする毛の流れを把握し、その流れに合わせるように、くせ毛の方向に合わせるようにして毛を整えるとよいでしょう。.............[中略]
リブローの方法
「ケージドライで思ったより乾いてしまった」「他のところのブローをしていたら乾いてしまっていた」
このような場合は、乾いてしまった毛を濡らすことで再度結合を切ることができ.............[中略]。
自然乾燥について
犬の精神状態や毛の状態により、風を当てながら毛にブラシを全て通せないことがあります。その場合は自然乾燥をして乾かします。
生乾きになり、洗濯物の生乾き臭や皮膚に何らかのダメージが起きそうだというようなイメージがある方がいます。犬の皮膚の.............[中略]
低温やけどについて
低温やけどをおこしやすい条件は、42度以上の熱と圧力と水分の条件が重なることです。水分があることで熱の伝わりがよくなり、低温やけどを起こしやすくなります。ドライやブローの時は.............[中略]
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